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2008年05月02日

くず米と複数原料米(ブレンド米)

主食用のお米には等級が定められている。
水稲うるち玄米の等級には1等から3等まであり、更に規格外という等級まで含めると、都合4段階の等級がある。
規格外というのは、3等までの品位に適合しない玄米で、異種穀粒・異物を50%以上混入していないものを言う。

ところで、食用米の基準では、1.7ミリのふるいをかけて網の上に残っているものでなくちゃならない。
この時、網の下に落ちてしまう小粒の米を「網下米」(くず米)と言う。
当然ながら、主食用のお米としては適さないので、お米の4つの等級にも該当しない低品位米ということになる。

くず米というのは主に未成熟米で、成分的にも、蛋白質、脂質、炭水化物、アミノ酸などの栄養素が普通のお米と比べて少ないらしい。
そして、炊飯するとベタベタして、味も悪いとか。
そんな訳で、くず米は主食用ではなく、「特定米穀」と呼ばれ、加工米として取り引きされている。
加工用原料として和菓子、米菓、醤油、酒、ビール、味噌、穀粉、そして家畜の飼料等々に利用される。

ところで最近、くず米の価格が高騰しているらしい。
くず米を主食用にブレンドして売る業者の需要が増えているんだとか。
ディスカウント・ストアやスーパーで売られている超格安米、その価格設定は極めて低い。
それに合わせる為、値段の安いくず米を混ぜているのかな?
でも、どこにも「くず米」なんていう表示は無い。

JAS法に基づく米の表示は、「単一銘柄米」とそれ以外の「複数原料米」(ブレンド米)とに分けられている。
この「複数原料米」については、産地の表示が義務である。
しかし、品種や産年については表示義務が無い。
「国内産100%」とのみ表示すれば事足りる。(外国産米をブレンドしていない場合。)
だから、古米が入っていようが、古々米が入っていようが、「くず米」をブレンドしていようが、それを表示する必要は無いことになる。
主食用としては適さない「くず米」を混ぜていても、それを表示していなくても、別に問題にはならない訳だ。

農家はお米の等級維持の為に、粒ぞろいの高品質米を出荷するように手間暇を掛けている。例えば、農家が精米で出荷する場合には、1.85ミリや1.90ミリのふるいにかけるらしい。
そうであるのに、除外したはずの「くず米」を一部の業者によって混ぜられてしまう。
やりきれない話。

一方、本当にはお米の味が分からず、ただ安いお米を求める消費者も増えている。
ご飯をあまり食べなくなって、加工食品の味に慣れ、お米の味なんてどうでも良くなっているのかな?
また、貧富の差が拡大し、現実問題として価格の低いお米を求めている人もいるのだと聞く。
それにしても、「くず米」をわざわざ混ぜなくたってよかろうに。・・・
それこそ、「貧乏人はくず米を食え」ということか?

posted by GISOKKO at 23:46| Comment(1) | TrackBack(7) | お米

2008年02月19日

貧乏人は「くず米」を食え?

昔、時の大蔵大臣は「貧乏人は麦を食え」と言ったとか言わないとか。
それでも後に宰相にまでなったんだから、あながち間違ったことを言ったのではなかったのだろう。

57年余り後の今日、小麦の大幅値上げが控えている。
政府が製粉会社へ売り渡す輸入小麦の価格が、今年4月から30%程度の大幅引き上げになるのだ。
昨年4月に1・3%、同10月には10%引き上げたというのに!
その背景には世界的な小麦価格の高騰がある。
大生産地のオーストラリアが2年続きの深刻な干ばつで不作であること。
バイオエタノール向けにトウモロコシの作付けが増えて小麦の作付けが減っていること。
経済発展著しい中国やインドの小麦需要の高まり。
そんなことが原因となっている。
日本の小麦需要の9割弱は輸入に頼っているのだから、国際価格が高騰すれば値上げも当然のこと。
それにしても、小麦の自給率はたったの1割強か。・・・

ところで、とても低い食糧自給率の中で、自給率100%の穀物がある。
それは、お米。
小麦の価格が高騰している一方、米価は大幅下落。
昨年の稲作は平年並みであったものの、お米の消費量は減り続けているから。

そもそも、小麦価格が高騰する以前から、お米の価格は遙かに安かった。
お米1合は約150g。
そのお米を炊いてご飯にすると、1合でだいたいご飯茶碗2杯分位か?
10sで¥7,000のかなり高級なお米を買ってご飯にしたとしても、ご飯茶碗1杯¥52.5。
パンやパスタを食べるよりも遙かに安い!

小麦が高かったら、余っていて価格も安いお米を食べればいいんです。
お米の消費拡大!!
しかし、ここにも「偽装」(とまでは言えないかもしれないけど)のようなことが有る。
それは、「くず米」のブレンド。

posted by GISOKKO at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | お米

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