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2008年01月07日

「地鶏」と「特定JASマーク」

「地鶏」は世の中に溢れている(?)けど、「地鶏」っていったい何だろう?

法律には一応定義が有る。
「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」(JAS法)で定める「地鶏肉の日本農林規格」。
これは、「特定JAS規格」の中の一部。
「特定JAS規格」とは、「日本農林規格(JAS規格)」のうち、特別な生産・製造方法についての基準を内容とする規格のこと。
「地鶏」に関しては、特別に規格を定めているって訳。

そして、この規格に適合していると判定され、「格付」を受けた鶏肉には、地鶏として「特定JASマーク」を付けることが出来る。
だから、「特定JASマーク」の付いた「地鶏」ならば、お国のお墨付き(?)があると言っていいかも知れない。
まぁ、信頼出来る「地鶏」ということ。
でも、「特定JASマーク」の付いた地鶏肉を見た事のある人はいるかな?
或いは、「特定JASマーク」を確かめてから地鶏肉を買うという人は?
自分は、一度も見たことがない。

実は、この格付を受けるかどうかは製造業者等の自由。
また、「特定JASマーク」の付いていない製品の流通、販売も自由。
別に「特定JASマーク」なんて要らない(!)と思えば、それまでのこと。
その場合、「特定JASマーク」が付いていない鶏肉は、「地鶏」とは言えないのだろうか?
そんなことはない。
「特定JASマーク」の格付けを受けていないというだけのこと。
有機農産物類の場合だと、そうは行かないんだけどね。
「有機JASマーク」が付いていないものは、「有機」と表示出来ないことになってる。
ここに問題が有るとも言える。

物事を簡単にしてしまうのならば、こうすればいい。
「特定JASマーク」が付いていない鶏肉は「地鶏」と表示してはならない、と法律で規定すること。
でも、「地鶏」の定義が世間的にもハッキリしていないから、そこまで法律で踏み込むことが出来ないんじゃないのかな?

一般に「地鶏」というと、「地元に昔からいる鶏」という感じだろうか?
日本在来の、地域に根ざした品種というイメージも有るのかな?
そして、共通認識としてあるのは、貴重な美味しい鶏ということ。
でも、その定義や認識はとても曖昧。
この曖昧さを利用して、業者は、「地面で育てた鶏」とか「地元で飼っている鶏」を「地鶏」と呼んでいたなどと言ったりする。
これは言い訳。
「地鶏」=野性的で貴重なとても美味しい鶏、というイメージを利用しているだけだよね。
宮崎県産ブロイラーの炭火焼き商品を、「地鶏」と不当に表示してネット販売したりしたのもその類に違いない。

posted by GISOKKO at 22:04| 地鶏

2007年11月08日

「比内鶏」と「比内地鶏」

「地鶏」の偽装問題は、秋田の「比内地鶏」のみならず、全国に飛び火している。
卵用鶏の廃鶏や肉専用種であるブロイラーを「地鶏」と偽装しているという訳だ。

「名古屋コーチン」では、DNA鑑定を行って、ブランドイメージ維持に躍起になっている。
「名古屋コーチン」の場合、それは純系の鶏(つまり、両親とも名古屋コーチン)のこと。
だから、DNA検査でハッキリと結果が出る。
しかし、他の地鶏は、純系じゃないんだよね。
DNA鑑定など科学的に特定する技術がまだ確立していないらしい。
純系ではないということは、他の色々な鶏の遺伝子が交じっている。
だから、交じる血統を完全にコントロールしない限り、それが本物の「地鶏」と言えるのかどうか、鑑定するのは難しかろう。

因みに、「比内地鶏」の場合、雄の「比内鶏」と雌の「ロードアイランドレッド」を掛け合わせた一代限りの雑種(F1)。
そして、飼育法なども規定して、「比内地鶏」のブランドを形作っている訳。

ところで、「比内鶏」と「比内地鶏」とは違うんだろうか?
「比内地鶏」がF1雑種であることを見れば、「比内地鶏」は「比内鶏」の子供であることが分かる。
「比内鶏」は、縄文時代以前から秋田県北部の比内地方を中心に飼育されてきた日本固有の種。
純粋な日本地鶏で品種改良もされておらず、学術的に価値が高いので、1942(昭和17年)7月21日に国の天然記念物に指定された。
また、「比内鶏」は普通の鶏に比べて身体が小さく、繁殖力も弱い為、食用にはあまり向いていなかった。
肉の味は絶品なんだけれど、肉用鶏としては問題があったんだね。
そこで、大型で繁殖力が強いロードアイランドレッドと掛け合わせて「比内地鶏」を作ったという訳。

「比内鶏」と「比内地鶏」・・・どちらも「地鶏」なんだよね?
では、「地鶏」って、いったい何だろう?

posted by GISOKKO at 19:35| 地鶏

2007年11月06日

地鶏の偽装

秋田県大館市の食肉加工製造会社「比内(ひない)鶏(どり)」が、20年以上にも渡って偽の比内鶏製品を製造していた問題があった。。
仕入れ値が1羽約2000円の比内地鶏に代えて、20〜30円の卵を産まなくなった「廃鶏」を使い、比内地鶏は全く使っていなかったというのだから驚く。
ただ同然の鶏肉が、高級ブランド肉に化けてしまった訳。

コスト削減と言って廃鶏を原材料に、高価な比内地鶏の加工品に仕立てて販売していたのだから、差額が大きな利益を生む。
正に利益至上主義。
利潤追求を大目的とする企業としては、有り得ることか?
本物の比内地鶏製品よりは1割ほど安かったようだけど。
それに、加工品では、ほとんど味の違いは分からなかったらしい。
確かに、コスト削減になってる?!
だったら、それはそれで良かったのかもね。(笑)

比内地鶏と共に「日本三大地鶏」の1つ名古屋コーチンでも、偽装が疑われている。
「名古屋コーチン」として売られている鶏肉の約20パーセントに、コーチン以外の鶏肉が含まれている可能性がある、と指摘されたから。
独立行政法人「農業・食品産業技術総合研究機構」(茨城県つくば市)のDNA検査の結果。
これについては、業界団体「名古屋コーチン普及協会」(名古屋市天白区)や愛知県でもDNA検査を行って、「名古屋コーチン」ブランドの信頼回復を図ろうとしている。

また、上記の偽装が発覚してから、宮崎では、商品名から「地鶏」を削除したり、販売を中止したりの大騒ぎ。
「宮崎地鶏」と言えば、普通「みやざき地頭鶏(じとっこ)」を指すことが多いようだけど、商品名の「宮崎地鶏」はブロイラーらしい。

それにしても、「地鶏」とは何とも複雑。

posted by GISOKKO at 13:26| 地鶏

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